小児喘息の治療の目標
喘息を持つ人の気管支は、慢性の炎症を起こしており、少しの刺激でも発作を起こしてしまいます。
ですから小児喘息の治療は、発作が起こらないように予防することが肝心です。
喘息といえば、咳が出るというイメージが強いのですが、発作の症状は咳だけではありません。
咳が出ても喘息の発作が起こらないこともありますし、逆に咳が出ていなくても発作が起こることもあります。
小児喘息の治療における最終目標は、咳を出さないことではありません。
小児喘息のガイドラインに示された治療の目標は 1.保育園や幼稚園、学校を欠席しないこと。
2.運動を含めた日常生活を普通に過ごすことができること。
3.昼も夜も発作が起こらないこと。
4.肺機能がほぼ正常であること。
5.安定したピークフロー値を維持していること。
6、発作止めの薬の使用が少ない、または必要なくなること。
です。
小児喘息の予防的な治療を行ない、最終的には喘息をコントロールして発作の発生をゼロにすることが目標です。
そうなると、健康な人と変わらない日常生活を送ることができます。
その為には、なるべく早い時期から喘息治療を始め、カビやダニ、ハウスダストといったアレルゲンを住環境から取り除くことが必要不可欠です。